カナダの銀行でお金を引き出そう、口座に入金したいそう思った時、知っておかないと困る言葉やフレーズがあります。
ATMの前で一体これは何かしら???と機械ではなくあなた自身が固まってしまう事のないように、事前に必要な言葉を覚えてしまいましょう。
実際、ATMの前で焦って辞書を引き出す方を見たことがあります。あまりにも隙がありすぎて、犯罪に巻き込まれてしまう可能性もありますのでね。
それと日本人にはあまり馴染みのないシステムも合わせてご紹介したいと思います。
出金
一番よく行う行為かもしれませんね。
出金はwithdraw、ウィズドロゥ と言います。
銀行の口座を開くとキャッシュカードが銀行から送られてきますので、それを使ってATMでお金の引き出しができます。日本と変わりありませんね。
ATMでカードを差し入れます。カードがゆ~っくりと吸い込まれていくので、その遅さにビックリするかも。思わず押し込みたくなる衝動に駆られますが、これがカナダの機械です。壊れてませんのでご安心を。
PINナンバーを入力し、withdrawを選択します。どの口座から出金(checkingまたはsaving)するのかを選択し、希望の引き出したい金額を入力すれば完了です。
(20ドル単位のところが多いです)
もし窓口で出金されたい時は”I would like to withdraw.”と言えばOK。
係の方がしてくれますよ。
入金
入金はDeposit、デポジットです。
インターネットバンキングを使用して入金する場合、特に何も難しい事はありませんし、窓口で入金する場合も出金の方法と変わりありません。
“I would like to deposit money into my account.”と言えばハイハイ~と係の人が手続きしてくれます。
危険はATMに潜んでいます。
日本でATMを使って入金する時、お札だろうとコインだろうとお金は直接機械に入れますよね。
で、機械がバラバラバラ、ジャラジャラジャラ~っと音を立てて自動で数えてくれて、この金額で合ってますか?と教えてくれて入金完了だと思います。
カナダのATMに直接お金を入れてはいけませんよ!!
封筒に入れるのですよ!→最近は封筒なしで受け付けるATMも出てきましたね。
(専用の封筒がATMの脇にあります)
封をすると自然に糊でくっつきます。
コインはダメですよ! ATMには入りません!
ATMにカードを差し込みPINナンバーを入力し、Depositを選択します。ここでもどの口座(Checking?Saving?)に入金するのかの選択があります。
ここからが日本との大きな違いです。
まず入金金額を自分で入力します。
そしてお金の投入口が開きますので、そこへ「封筒にお金を入れて、封をして」入れます。封筒はATMの横に備え付けられています。
するとATMからレシートが出てくるので、受け取っておしまい。
もうお気づきですよね。
ATM、お金、数えてないじゃん!!
カナダのATMは賢くないので自動で数えません。後で人間が封筒を開けてちまちま数えるのです。
ATMに入れる前に金額の入力を間違っていないか必ず確認しましょう!
間違えると後から銀行から連絡が来ますので、注意しましょうね。
Cheque(チェック)というシステム
小切手です。
カナダでは普通に使われています。
カナダは比較的安全な国とは言われるものの、日本の安全とは比べ物にならないでしょう。
なので大金を持ち歩かなくて良い、サインがなければ現金化できないなどの安全面や、銀行を通しての支払いになりますので、銀行に証明が確実に残るなどのメリットが重宝され、未だに使われています。
セキュリティ面は素晴らしいのですが、それゆえに少々面倒くさいことも。
Cheque入金後、その金額をすぐに現金で手にできないことがほとんどです。
銀行でChequeの確認作業が行われてからになりますので、金額の大きさによりけりですが、現金化に数日掛かる場合もありますね。
ここで一つ、受け取りに注意していただきたいChequeがあります。
それはPost Dated Cheque。
普通のChequeは切った(発行した)その時、口座にお金があることが必須であり、法でそう定められています。
例えば1月1日に個人売買で、あなたがパソコンを売ったとしましょう。相手は1月1日日付でChequeをくれます。これは問題なく普通です。
しかし相手が「1月15日に給料が入るしその時払うよ。でも先にChequeはPost Dated Cheque(その日の日付ではなく、未来の日付にしておくこと)として渡しておくね。」と言って1月15日付けのChequeをくれたとします。あなたは当然そのChequeを信用し、パソコンを相手に渡すでしょう。
Post Dated Chequeは、その時口座にお金がなくても切れちゃうChequeなのです。上記の用な取引でこれをやると詐欺罪で捕まります。
さて、1月15日。喜び勇んで銀行へ換金に行ったものの、相手の銀行口座は空っぽ。なんて詐欺を働く人もいますので、十分注意して下さいね。
上記のような個人売買では小切手は絶対に使ってはいけません。
金額が大きい取引の場合は、
小切手を銀行で保証されたスタンプがついている(certified Cheque)
もしくは
Money Order(為替~銀行だけでなく郵便局でも発行してくれます)
での取引が前提です。
金額が低い場合は現金(Cash)での取引がほとんどです。
Chequeは信用取引です。メリットもありますが、お取り扱いには十分な注意が必要です。