国歌にも性別はありません




カナダの国歌の歌詞が変わる?!

皆さんは国歌に対してどのような印象や思いがありますか?
日本の国歌は、歌詞は10世紀初めに、曲は1880年に付けられ歌われてきたという歴史があります。(正式に国歌と法制化されたのは1999年と近年ですが。)

カナダにだってもちろんオー・カナダという国民に愛されている素敵な国歌があります。

この国歌の歌詞を変更しようという提案が、上院、下院で通ったのです。
歌詞の変更はこれまでにも提案はされていましたが、実際に見通しが立ったのはこれが初めてです。

変更になるのはこの部分。
オー・カナダの歌詞に「True patriot love in all thy sons command(汝の息子すべてに流れる真の愛国心)」という一節があります。
この「in all thy sons」が、どうも現在のカナダに合わないじゃないの?男中心の歌じゃない?ということで、sonsをusにして、「in all of us command(われわれのすべて)」となるようです。

カナダは移民で成り立っている国であり、実に多様な人々が集まっていますよね。
だからでしょうか、日本でもかなり寛容に受け入れられるようになってきたLGBTへの偏見はほぼなく、トロントやバンクーバー大都市では盛大にプライドパレードが開かれますし、女性の社会進出は当然のこと、男女平等の先進国です。

こうした男女平等、さらに性の垣根さえもなくすことを常に考える動きが、国歌の歌詞変更にも繋がったようです。

トルドー首相も「平等に向けてさらに1歩前進した」と評価してますし、著名人の一人、作家のマーガレット・アトウッド氏なども歌詞の変更に賛成とか。

一部の保守派の人達からは不満の声もあるようですが、時代に合わせて国歌も変えちゃおうよという国民性は素敵ではないでしょうか。