北米の人達にとても驚かれる日本人の行動の一つに「日本人は現金をすごく財布に入れている」というのがあります。
なるほど。
テレビ番組でも、タレントさんが財布の中の札束を見せたり、いくら入ってると言っていたり、未だにそれが当たり前ですものね。
ここカナダはキャッシュレス化が進んでおり、レストラン、スーパー、コーヒーショップでの支払いはカードが当たり前。
「ドーナッツ1個、カード払いで!」の国です。
なので日本のように現金を大量に持ち歩いている人はまずいません。
カナダではクレジットカード、デビットカードそして小切手が主な支払い方法になります。
クレジットカードは皆さんお馴染みですよね。
日本と少し違う部分はPINナンバーでしょうか。
例えば日本のお店で洋服を買ったとしましょう。またはレストランのお会計にクレジットカードを使ったとします。大体その場でレシートにサインの記入を求められますね。
カナダではサインをすることは稀です。お店の人にカードを渡す、もしくは機械にカードを差し込むと、PINナンバーいわゆる4桁の暗証番号の入力を求められます。
なのでクレジットカード作成の際には、このPINナンバーを設定するのがカナダでは普通です。
最近ではある一定金額以下の買い物ですと、PINナンバーすら入力しない事も。
ピッと機械にかざすだけで支払い終了です。
機械にタップのマークが見えればタップでの使用が可能です。
(通常100ドル以下)
もう一つの主流はデビットカードです。
日本でも使用されている方はもちろんいらっしゃるでしょうし、CMでも見かけますね。
自分の口座から買い物をしたその場でその金額が引き落とされるというものです。
スーパーではこのデビットの支払いをされる方が多いようです。
使い方はクレジットカードとあまり変わりません。
機械にカードを差し込むかスライドさせ、金額が正しいか確認をします。(チップが必要な場合はここでチップの金額を足す)
金額が正しければ、次に引き落とし口座の種類を選択し、PINナンバーを入力して終了です。
こちらもクレジットカード同様、タップでの使用が可能ですが、バンクカード(キャッシュカード)にタップのマークが入っていることが前提です。
ごくごくたまーに、スーパーのレジで「Interac or VISA?」などと聞かれることがあります。
一瞬はぁ?と思うのですが、Interacはデビットの事です。ごく簡単に言うと、Interacという会社が銀行と関連してデビットカードのシステムを取り仕切ってる感じです。
「デビット?またはクレジット?」と聞いてるだけなのでご安心を。
クレジットカードだったら On Creditcard
銀行の口座から直接、引き落としだったら On Debit
と答えましょう。
そして最もカナダらしいと言えるのが小切手による支払いではないでしょうか。
Cheque(チェック)と言います。
日本では企業間の取引に使われるイメージですよね。
でもカナダでは、一般家庭の家に普通に一冊はあるでしょうか。
(個人のチェックはパーソナルチェックといいます)
個人売買の時に使用したり、家賃の支払いや給料の支払いに使われたりと、カナダに住まれる方は手にする機会も意外と多いでしょう。
銀行にChequingの口座を開くと、50枚、100枚綴といった小切手帳が発行されます。
口座開設時に無料で数枚くれる銀行もあります。
日本人には馴染みがないので不要だと拒否される方もいるようですが、カナダではしっかり流通している支払い方法ですので頂いておきましょう。
いつでも発行はできますが有料ですし、時間が掛かります。
通貨はどの国にもありますが、その国ごとに主流の支払い方法があります。
観光で訪れるにしてもそこに住むにしても、知っておけば慌てることなくスムーズにいきますよね。